〇令和7年度6月議会一般質問 |
観光振興について
通告順に従い一般質問を行います。
今回も一問一答方式にて質問させていただきます。
まず観光振興について質問させていただきます。
コロナ前の平成30年、コロナ禍の令和3 年、北陸新幹線福井開業後の令和6年を比較し、あわら市の観光客入込数、あわら温泉宿 泊者数、市内観光消費額をお伺いします。
答弁:まず、コロナ禍前の平成30年について、 申し上げます。 平成30年の本市の観光入込客数は約1 72万6千人、そのうち、あわら温泉の宿泊 客数は約80万5千人、市内の観光消費額は 約186億円でありました。 次に、コロナ禍2年目の令和3年の本市の 観光入込客数は約109万人、そのうち、あ わら温泉の宿泊客数は約38万7千人、市内 の観光消費額は約91億円でありました。 続きまして、北陸新幹線福井延伸後の令和 6年について、申し上げます。 令和6年の観光入込客数は約213万人 で、平成30年と比較し、23.3%の増となりました。 一方で、あわら温泉の宿泊客数は約62万 3千人で、平成30年と比較し、22.6%の 減となっております。 観光消費額については、約251億円で、 平成30年と比較し、34.9%の増となっております。
再質問:市内観光消費額の計算はどう計算したのか。
答弁:宿泊客については、市内の「宿泊客消費単 価」に「宿泊客数」を乗じて算出し、日帰り 客については、県が設定する「消費単価」に 「日帰り客数」を乗じて算出しております。
再々質問: 北陸新幹線金沢開業時と比べるとどうなのか。
答弁: 観光消費額については、平成27年の金沢 開業時は約214億円、令和6年は約251 億円であるため、16.9%の増となっております。 観光入込客数の比較で申し上げますと、平 成27年が約201万人、令和6年が約21 3万人であるため、6%の増となっております。
再々再質問: 今後どう増やしていくのか教えてください。
答弁: 観光消費額を増加させるためには、現在、各旅館が率先して取り組んでおりますが、また来てみたいと思ってもらえるような高付加価値なサービスや、満足度の高い体験コンテンツを提供することにより、リピーターと しての再訪を促進することや、一人当たりの 旅行支出の高いインバウンド客の誘致を強 化していくことが重要であると考えております。
2、 同じ時間軸で、関東方面・中京方面・関西 方面からの、観光客入込数と割合についてお伺いします。
答弁: まず、コロナ禍前の平成30年の発地別の 観光入込客数について、申し上げます。 平成30年は、関東方面が約12万4千人、中京方面が約16万9千人、関西方面が約3 2万5千人でありました。 続いて、全体の観光入込客数に占める地方 別の割合について、申し上げます。 関東方面が7.2%、中京方面が9.8%、関西方面が18.8%でありました。 次に、コロナ禍2年目の令和3年の発地別 の観光入込客数について、申し上げます。 関東方面が約4万5千人、中京方面が約1 0万人、関西方面が約16万7千人でありました。 続いて、全体の観光入込客数に占める地方 別の割合は、関東方面が4.1%、中京方面が 9.1%、関西方面が15.3%となっております。 次に、北陸新幹線福井延伸後の令和6年の発地別の観光入込客数について、申し上げます。 令和6年は、関東方面が約22万人で、平成30年と比較し、77.7%の増となりました。 中京方面については、約20万2千人で、 平成30年と比較し、19.5%の増となっております。 関西方面については、約40万人で、平成30年と比較し、23.1%の増となっております。 続いて、全体の観光入込客数に占める地方別の割合について、申し上げます。 関東方面については、10.3%で、平成30年と比較し、3.1%の増となりました。 中京方面については、9.5%で、平成30 年と比較し、0.3%の減となりました。 関西方面については、18.8%で、平成3 0年と同じ割合になっております。 これらの要因については、関東方面は新幹 線開業による一定の効果が表れ、中京方面は 敦賀駅での乗り換えの影響、関西方面も乗り換えの影響が懸念されましたが、元々マイカーの利用が多かったことで、影響が出なかったものと考察しております。
再質問:中京方面の減少をどう取り戻すか考えか お伺いします。
答弁: 中京方面については、昨年度からの継続と なる「ふるさと全国県人会まつり」をはじめ、7月には、今回新たに名古屋駅周辺の商業施 設において、県や坂井市と連携して観光出向 宣伝を行うほか、9月には、今年愛知で開催される「ツーリズムEXPOジャパン」に参加し、旅行会社との商談や来場者に向けて観 光PRを行うことを予定しており、例年以上 に強化して誘客活動を展開してまいりたいと考えております。
再々質問: 関東地方をさらに増やすためには何が必 要だと思いますか。
答弁: 関東地方については、新幹線開業に向けて 重点的に行ってきた観光プロモーション活 動を費用対効果を鑑みながら継続するとと もに、昨年開催しました「竜王戦あわら対局」 のような注目度の高いイベントを積極的に 誘致することで、新たな観光需要の喚起を図 ることが必要であると考えております。
3、 あわら市における、昨年3月の北陸新幹線 福井開業効果、昨年10月~12月の北陸デスティ・ネーション・キャンペーンの効果について、具体的にお伺いします。
答弁: 最初に、新幹線開業前後の令和5年と6年 の1年間の観光入込客数とあわら温泉の宿 泊客数について、申し上げます。 新幹線開業前の令和5年の観光入込客数 は約186万8千人、そのうち、あわら温泉 の宿泊客数は約56万2千人でありました。 続いて、新幹線開業後の令和6年の観光入 込客数は約213万人で、前年と比較し、1 4%の増となりました。 そのうち、あわら温泉の宿泊客数は約62 万3千人で、前年と比較し、10.9%の増と なっております。 次に、北陸デスティネーションキャンペー ン(以下「北陸DC」)の効果について、10 月から12月の期間における新幹線開業前後の観光入込客数とあわら温泉の宿泊客数 について、申し上げます。 新幹線開業前の令和5年10月から12 月の観光入込客数は約47万3千人、そのうち、あわら温泉の宿泊客数は約15万8千人 でありました。 次に、新幹線開業後の令和6年10月から 12月の観光入込客数は約50万7千人で、 前年と比較し、7.2%の増となりました。 そのうち、あわら温泉の宿泊客数は約17 万4千人で、前年と比較し、9.9%の増となっております。 いずれも新幹線開業前後で10%程度
伸びておりますが、この効果は、北陸DCに向 けて、観光協会や地域の皆さんと取り組んで きた「宮谷石切場跡のツアー」などの新たな 観光素材の磨き上げや「あわらファンクラブ」の加入促進、また、旅館組合と連携して実施 した「全国宣伝販売促進会議」などにおける 全国の旅行会社やメディア向けの営業活動 などにより、新たに旅行商品が造成され、観 光雑誌やサイトにも多く取り上げられたこ とが、成果に結び付いたものと評価しており ます。
再質問: この効果について所見を市長にお伺いします。
答弁:先ほど部長が申し上げましたように、まず は、北陸デスティネーションキャンペーン (以下「北陸DC」)に向けて取り組んできた 観光素材の磨き上げや観光プロモーション 活動が観光入込客数や宿泊客数の増加に結び付いたものと思っております。さらには、北陸DCでは、JRグループや 北陸三県の自治体、観光事業者が一枚岩となって広域的に誘客活動を実施しましたので、 その効果が大きかったと考えております。
4、外国人観光客入込数について、令和4年~6年の各年のあわら市、坂井市、加賀市の状況についてお伺いします。
答弁: 外国人観光客入込客数について、まず、あ わら市から順にお答えします。 あわら市については、令和4年が736人、令和5年が11,278人、令和6年が8、784人となっております。 次に、坂井市ですが、令和4年が332人、 令和5年が854人、令和6年が1,263 人となっております。 続きまして、加賀市については、令和4年 が2,865人、令和5年が34,414人、 令和6年が47,463人となっております。 あわら市において、令和5年から令和6年 の外国人観光客入込客数が減少している要 因につきましては、あわら温泉の旅館のインバウンド客数は微増してはいるものの、ビジネスホテルにおいて、宿泊客数が大きく減少していることが確認され、ホテル事業者への聞き取りをしておりますが、減少の具体的な 理由は分かっておりません。
再質問:外国人観光客を増やすためにはどうすべきだと思いますか。
答弁:インバウンド誘客については、市単独での取り組みには限界がありますので、観光協会 や旅館組合はもちろんのこと、県や近隣市町 との広域連携が不可欠であると考えております。 そのため、国内での取り組み同様に、外国人のニーズに対応した体験プログラムの造成や現地向けのプロモーション活動を積極的に進めることが重要であると考えております。
再々質問: この結果について、市長の所見をお伺いします。
答弁:あわら市の結果はもちろんですが、従来より福井県全体としてインバウンド誘客が課 題となっております。 引き続き、県や近隣市町との連携を強化し、 観光誘客に取り組むとともに、市内においても「連泊」や「泊食分離」の促進、体験コンテンツの充実を図ることで、地域全体への消費波及と観光客の滞在期間の長期化を目指 してまいりたいと考えております。
5、橋本市長の時から実施していた越前加賀インバウンド推進機構(加賀市・あわら市・ 坂井市・永平寺町・勝山市)について、佐々木市長の後半時は海外プロモーション活動などはコロナの影響で事業は中断していたと思います。森市長が現在会長をしていると思いますが、現在、この推進機構の事業はどうなっていますか?
答弁:おっしゃるとおり、越前加賀インバ ウンド推進機構については、コロナ禍が明け た令和5年度から事業を再開しております。 令和5年度と6年度は、大阪や東京で開催 された「ツーリズムEXPOジャパン」に参加し、訪日旅行を取り扱う大手の旅行会社やメディアなどに対して、旅行商品の造成に向 けた商談を行いました。 また、令和6年度は、観光庁の「地域観光 新発見事業」の採択を受け、市町が持つそれぞれの地域資源を活用した「一点もの」の体験コンテンツを造成し、それぞれのコンテンツを組み合わせて、メインターゲットである台湾や香港向けに越前加賀エリアの魅力を一体的に発信し、インバウンド誘客につなげるため、現地のインフルエンサーの招へいやオンライン予約サイトを活用した販路整 備などを行いました。 この他、エリア内の事業者向けに、英語や 中国語の講座を複数回開催し、受け入れ体制の強化を図っております。 また、今年度は、当機構において、台湾に出向いて、台北国際旅行博や商談会に参加し、直接営業活動を行うことで、現地の旅行会社 やメディアとの関係構築を図ってまいりたいと考えております。
再質問:インバウンド拡大のためには、関係市町と 連携した事業が大事だと思いますが、今後どう進めるのか森市長の意気込みをお聞きし ます。
答弁: 先ほど部長が申し上げましたとおり、コロ ナ禍が明けた令和5年度から越前加賀イン バウンド推進機構による事業を再開し、近隣 市町と連携した一体的な情報発信や新たな 販路整備を行ってまいりました。 今年度については、先日、当機構の総会に おいて、これらの取り組みを継続し、加えて、台湾に出向いてプロモーション活動にも積 極的に取り組んでいくことを決定しました。 今後も、当機構を核として、インバウンド 推進に取り組んでいくとともに、現在開催されている大阪・関西万博など、インバウンド 需要を取り込むチャンスを逃すことなく、県 や市内の観光事業者とも連携しながらイン バウンド誘客に取り組んでまいりたいと考えております。
6、昨年3月に策定した「あわら市観光まちづ くりビジョン」に基づき、昨年度は「あわら 市観光まちづくりビジョン アクションプラ ン推進に向けた準備委員会」が開催されたと 聞いています。この準備委員会はどういう委員で構成され、昨年度はどういうことが検討 されて、どういう成果を得たのか・・・前川副市長が委員と聞いているので、副市長に具体的にお伺いします。
答弁:まず、「あわら市観光まちづくりビジョン アクションプラン推進に向けた準備委員会」の委員については、令和5年度の観光まちづくりビジョン策定委員会の委員を中心に、一 部追加招集も行い、あわら温泉の旅館や飲食 店、土産店、商工会青年部や、交通事業者、 県観光連盟、市観光協会など、それぞれの分野で主体的にまちづくりに取り組んでおられるメンバーで組織しております。 令和6年度は、準備委員会で、メンバーが それぞれに担当プロジェクトを持ち、温泉街を中心とした観光まちづくりについて、外部 専門家のアドバイスを仰ぎながら協議を重ねてまいりました。 具体的には、温泉街の賑わい創出のために、 湯のまち広場におけるカフェの運営を試験 的に取り組んだほか、異業種のメンバーがそれぞれの視点で空き物件の調査を行い、利活用策の検討を行っております。 また、ゼロカーボンの取り組みや従業員不足などの課題解決のために、旅館と芦原温泉駅間の送迎バスを共同運行できないか検討を行いました。 専門家を入れて議論を深めることで、実現可能なスキームを組んで実際に試験運行ができており、大きな一歩を踏み出せたと評価しております。 また、令和6年度は、こういった個別のプロジェクトを進めながら、まずは、あわら温 泉街において、観光客目線でまちづくりに取り組む視点はもちろんのこと、市民や地域住 民にとっても「行ってみたくなる」、「住んで いて楽しい」、「他人におすすめしたくなる」ような温泉街とはどのようなものか、湯のま ち広場を中心とした、具体的なまちのリニュ ーアルの検討を行いました。 具体的には、温泉街の中心部における飲食 や物販機能の新設や、魅力ある照明や手湯など歩きたくなる空間づくり、舟津温泉薬師堂の公園整備などを検討しております。 また、「セントピアあわら」については、地域の総湯として、若者が滞在したくなるような施設に磨き上げられないか、温泉街のシンボルとして目的地となるような機能を付加できないかなど、必要なハード整備も視野に 入れて、検討を重ねてまいりたいと考えております。 これらの検討結果を踏まえて、実際にまち歩きを促すための仮の拠点を試験的に運用する実証実験を本年秋に行う予定です。 以上、今年度も引き続き、検討を行い、短期的、中期的な事業計画として取りまとめて まいりたいと考えております。
再質問: 現在、あわら温泉街を中心に進めているが、 長期的に市内全域に広げることは考えているのか。
答弁:これまでも申し上げてまいりましたが、「あわら市観光まちづくりビジョン」の推進については、まずは、本市の観光のトップブランドである「あわら温泉」を軸に磨き上げを行い、あわら温泉から市内全域に経済効果を波及させる仕組みづくりを中長期的な視 点で構築したいと考えております。
7、昨年度の検討結果を踏まえ、今年度の予算 で「観光まちづくりビジョンに基づく、観光 まちづくり推進体制構築支援」としての、温 泉街の回遊性向上に向けて、あわら温泉湯の まち広場を中心に実証実験を進めるとのこ とだが、5000万円もかけて、具体的に何 をするのか副市長にお伺いします。
答弁: 昨年度の準備委員会では、これまで新幹線 開業に向けて取り組んできた旅館の高付加 価値化改修や提供サービスの充実により、そ れぞれの旅館における利用者の満足度は高くなっておりますが、温泉街全体としては、 まち歩きの魅力に乏しく、来訪者の滞在時間が短いといった課題を共有し、議論を行ってきました。 今年度実施予定の社会実験は、これらの課題を解決するために、温泉街の魅力や滞在性の向上に必要な機能や仕組みづくりについ て、期間を限定して、いくつかのプロジェクトを試験的に運用し、その結果を踏まえて次年度以降の事業展開を決定することを目的に行いたいと考えております。 具体的には、年間20万人以上の利用がある「芦湯」を起点とし、まちなかへの回遊を生み出すために、湯のまち広場や広場の付近に観光案内機能やまち歩きを楽しめる体験 コンテンツを提供する拠点を仮に整備し、試験的に運用したいと考えております。 また、湯のまち広場周辺の道路につきましても、車を通行止めすることなく、歩行者がゆったりと安全に歩くことのできる道路空間を演出することで、広場と道路の一体感を視覚的に生み出し、広場からまちへと自然と人が流れるような仕掛けを行いたいと考えております。 さらに、広場から少し離れたところに位置する「舟津温泉薬師堂」における夜間景観の向上を図り、昨年度実施しました「色浴衣さんぽ」などのまち歩きコンテンツを提供することで、広場から湯~わくDoriを通って 飲食店や薬師堂へ行くといった動線づくりができないか、検証したいと考えております。 また、5千万円の事業費の中で、これらの 社会実験と併せて、先ほど申し上げました、旅館送迎バスの共同化や空き物件利活用等のプロジェクトの実装や、セントピアあわら の今後の方向性の検討、さらには、持続可能な観光地経営を行っていくためのエリアマネジメント組織の設立についても具体的な 検討を行ってまいりたいと考えております。
再質問:実証実験に5000万円ですよ、5000 万円もかける必要があるのかお伺いします。 私はコンサルティング会社にもうけさせて いるだけではないかと思えてなりません。必 要性をお伺いします。
答弁: 再度申し上げますが、5,000万円の事 業費は、社会実験に2,000万円、旅館送迎 バスの共同化や空き物件利活用等のプロジ ェクトの実装に1,400万円、ビジョンに紐づくアクションプランの実現に向けて開催する準備委員会や提案会議、意思決定会議の運営や市全体の観光まちづくりの運営を 担うエリアマネジメント組織の設立に向けた素案の作成に1,000万円、ランドスケープ作成などに600万円など、業務が多岐に渡っておりますので、ご理解を賜りますよ うお願い申し上げます。
意見:ビジョンはかっこいいが、確か若手が考えて議論
していると、発言されたと思うが、実はシンクタンクが
考え、提案したものを、議論しただけではないのかと思
います。
5000万円もかけるのだから、しっかりとしたものを作ってください。意見です。
8,あわら市景観基本計画の中の、北潟アイリスブリッジライトアップ事業についてお伺いします。この事業費は年間いくらかかっていますかお伺いします。
答弁書:あわら市景観基本計画では、アイリスブリッジを湖の風景が一望できる場として、また、撮影スポットや眺望景観を楽しめる場として位置づける。
ライトアップは、地元区からも強い要望を受けて実施するもの。
今回、県の協力を得て、ブリッジの照明灯を省エネ効果が高く、より明るいLEDに切り替えて、湖上に浮かぶアイリスブリッジが夜景としても楽しめるようになり、夜間景観の向上と地元活性化に寄与するもの。
議員ご質問のライトアップに掛かる電気料は、年間約60万円を見込
んでおり、点灯期間は5月3日から10月26日までの土日祝日で、
時間は19時から21時まで。
再質問: 現在土日祝日の夜は、ライトアップされているとお伺いしました。湖の眺望景観を楽しめる場づくり ・アイリスブリッジの橋詰空間を利用した視点場や空間の演出 はわかりますが、 賑わい創出につながっていますか?
この事業の費用対効果をどのように考えていますかお伺いします。
答弁書:費用対効果については、具体的な数値をもって示すことは困難であるが、サイクリングロードのPRだけでなく、観光振興や地域の魅力発信、夜間景観の向上といった観点から、一定の効果がある。
再々質問: 副市長にお伺いします。土日祝日の夜、わざわざ奥さんを連れて見に行きますか?
答弁書:あわら市は海、山、湖、川など多様な自然環境に恵まれ、四季折々の美しい景観が調和した魅力的な場所。特に北潟湖周辺は、自然、レクレーション、そして景観、今ですと20万本の花菖蒲が楽しめる「まさに絶景ポイント」でもあり、昼夜を問わず家族みんなで心を癒しに時折訪れる。
再々再質問:賑わいの創出には、ライトアップよりもレジャーボート(足でこぐボート)や面白自転車を新たに、おいた方が、賑わいの創出、人がいっぱい集まると私は思うが、理事者側の考えをお伺いします。
答弁書:足こぎボートやおもしろ自転車は、来訪者が実際に体を動かして楽しめる体験型として、子どもから大人まで幅広い世代に親しまれ、毎年、必要に応じて予算措置し、更新を行っている。
一方、アイリスブリッジのライトアップは、夜間観光の促進や写真、映 像をSNSやPR動画に活用するなど、地域資源の活性化やあわら市の魅力発信につながるもの。
9,竹田川周遊エリア整備構想では、駅前児童公園を1億1000万円かけて行うとのことですが、その必要性をお伺いします。
答弁書:竹田川周遊整備構想では、JR芦原温泉駅周辺地区において、竹田川や、公園、道路の既存資源を活かし地域住民をはじめ駅利用者や来訪者まで、誰もが、日常的に集い、散策を楽しめる魅力的な拠点と回遊軸を整備し、駅周辺地区に回遊性と賑わいの創出を目指す。
その中で駅前児童公園は単なる遊び場としての機能にとどまらず、竹田川に面し、水と緑豊かな環境と景観が一望できる視点場であり、近隣住民にとって心身の健康増進、子供の健全な育成、地域コミュニティの場となるもの。また、JR芦原温泉駅からも約100mと近いため駅利用者や来訪者が徒歩で公園や竹田川を周遊する拠点となるもの。
再質問: この事業のどういった費用対効果を求めているのか具体的にお伺いします。
答弁書:公園の再整備の費用対効果については、鉄道や道路のように
客観的な数値をもって示すことは困難であるが、竹田川周辺の回遊性
や賑わいを創出することで来訪者の滞在時間の延長や地域の魅力向上
に寄与し、JR芦原温泉駅周辺エリア全体に賑わいを創出することを期
待する。
再々質問: これから梅雨時期を迎え心配なのが、雨の問題です。
ここの所、集中豪雨が多く、特に今年は局地的に降る可能性があると報道されています。水がつくような心配はありませんか、お伺いします。
答弁書:駅前児童公園に直近で冠水したのは昭和56年。それ以降
は、冠水していない。竹田川では、昭和50年から河川の流下能力を
高め、洪水時の水位上昇を抑制するため、九頭竜川河口付近から順次
河川拡幅工事を行っている。さらに、竹田川上流では、平成元年に下
流への流出量を制御するため龍ヶ鼻ダムを整備するなど、洪水被害の
軽減が図られている。
再々再質問: 財源の内訳を教えてください。
答弁書:駅前児童公園整備にかかる事業費1億1千万円の財源内訳
は、50%の5千500万円が社会資本整備総合交付金、45%の4
千950万円が公共事業等債、5%の550万円が一般財源。
意見:半分は国費とはいえ大きな金額です。作ったはいいが人が集まらない、ということにならないように、対策を考えながらしっかりと取り組んでください。
続きまして行財政改革について質問します。
1. 財政的な理由もあり、公共施設等の更新及び統廃合、撤去を視野に入れて「あわら市公共施設等総合管理計画」を平成29年3月に策定 し、公共施設等の適正管理及び有効活用の推進に関する基本的な方向性を示しました。 が、今現在更新等は一部動いていますが、撤去・撤廃は一向に進んでいないと思うが、現状を教えてください。
再質問:建物がある以上は毎年維持管理費がかかっていきます。先ほど理事者からは、剱岳グラウンドは令和7年度、文化会館は令和8年度に廃止、との答弁がありましたが、平成29年3月に計画を策定してから相当の年数がかかっています。そのように時間がかかり、なかなか進まない理由は何でしょうかお伺いします。
答弁:公共施設再配置計画では、剱岳グラウンドは令和7年度まで
に、文化会館は令和17年度までに解体との方針が示されています。
剱岳グラウンドはこの計画に基づいて、担当課が地元に入り、区民や地権者に説明を行い、ご理解を得られるように努力をしてきました。また、文化会館は、建物の老朽化が進んできたことや利用率が低下して令和5年度から休館にしていたことから、計画を前倒しし、担当課が令和6年度に地元に入り、地権者との話し合いを重ねてきました。これらの話し合いでは、お返しする土地の境界や形状のこと、返還後の土地の管理のことなど、地権者が感じている不安を払拭しながら進めています。また、市営住宅では、担当課が毎年入居者に意向確認を行い、他の市営住宅への住み替えや転居に係る費用の補助制度の説明など、丁寧に入居者と面談を行っています。このように、施設の解体や廃止といった事業を円滑に進めていくためには、それぞれの部署の担当職員が、関係者と膝を突き合わせて話し合い、信頼関係を築きながら進めていく必要があることから、それなりの時間が必要になるものと考えています。
再々質問:健全な行財政運営をしていくには、このような事業を少しでも進めていくことが、本来必要ではないかと私は考えます。
今後、この事業については、どのような計画でどのようにしていくつもりなのか、市長のお考えをお伺いします。
答弁:今後も厳しい財政運営が続き、さらなる人口減少や少子高齢化
が予測される将来において、これまでどおりの方法で公共施設を維持
管理していくことは、大変困難であることは十分に認識をしていま
す。そのため「公共施設等総合管理計画」と「公共施設再配置計画」を拠り所にしまして、この計画に添って、施設の更新や統廃合などを着実に進めていく必要があると考えています。
ただし、それぞれの施設には、利用者や土地所有者などの様々な関係
者がいらっしゃいますので、事を性急に推し進めて成果を上げていく
のではなく、関係者の理解を得ながら丁寧に進めていく配慮も必要で
す。
私は、このような硬軟両面の考えを織り交ぜながら、職員と一丸となって一歩一歩着実に進めてまいりたいと考えています。
2,次に財政調整基金の取り崩しについてお伺いします。今年度、財政調整基金を13億7千万円取り崩し、一般会計予算は当初予算174億3000万円と、過去最高額となってます。
ふるさと納税がここ数年増えてきています、そういう財源が増えているにもかかわらず、財政調整基金を13億7千万円を取り崩して、174億3000万円となっている。
中身を見ると新規事業もあるけれど、厳しい言い方をすれば選挙前に各地域にバラマキともいえる予算になっているのでは、との意見も聞こえてきます。
本来なら3月議会で当初予算について質問すべきものですが、体調を崩していて質問できなかったので、改めてここで質問します。
新幹線開業の駅周辺整備に総額、80億も90億もかかる時期でさえ、緊縮財政にして、無駄を抑えて予算を捻出してきたが、なぜ今回、多額の財政調整基金の取り崩しにより174億3000万円の事業にする必要性があったのか、その緊急性や必要性についてお伺いします。
最終答弁
緊急性や必要性について伺いました、繰越金や地方交付税など未確定な歳入を低めに見込んでの、財調の取り崩しと伺いましたが、今後も物価高騰や災害への対応などの外的要因のほか、令和9年度には公債費の償還額がピークを迎えます。
人口減少で財政も厳しくなってくるあわら市、今はふるさと納税が好調だが、これはあくまで不確定な財源です。
今後の予算編成では必要な施策を取捨選択をお願いをして、わたしの一般質問を終わります。